魔法の杖 2011 1 15

 デフレ対策に、魔法の杖はありません。
基本は、財政拡大と金融緩和です。
 しかし、実は、もうひとつの策があります。
それは、リストラです。
 デフレは、よく需要不足と言われますが、
逆に見れば、供給能力の過剰と言えるのです。
 だから、供給側をカットする、
つまり、供給側をリストラすることで、需給は釣り合うことになります。
 しかし、これは、政府の政策と言えるものではありませんので、
リストラと規制緩和をセットすることで、政策と称していたのです。
数年前に、こうした政策を自民党政権は行っていたのです。
 これに対して、民主党は、こうした自民党政権の政策を批判していたのです。
民主党は、「国民生活の重視」というスローガンを掲げて選挙を戦ったのです。
 しかし、自民党は、民主党の政策を「まるで魔法の杖だ」と批判していたのです。
自民党は、民主党を「選挙目当ての撒き餌」と激しく攻撃しましたが、
結局、民主党が勝ちました。
 これが、この10年の歴史です。

経済の迷走 2011 1 9
 デフレ対策の鉄則は、財政拡大と金融緩和です。
デフレ傾向の下で財政均衡主義に陥れば、
デフレが定着するか、加速することになります。
つまり、「失われた10年」という日本病が発症します。
 次に、金融政策ですが、
残存期間の短い国債の買取りは、あまり効果がありません。
(残存期間の長い長期国債の買取りが必要です)
 そう言えば、一昨年の初冬に、
日本政府は、「デフレ宣言」をしたような気がしますが、
あれは、政策なしの「つぶやき」のようなものだったのでしょうか。
 なんだか、世界には日本病を発症しそうな国がありますね。
それも、ひとつではなく、複数ありそうです。
 日本病の確定診断には、以下のような症状が必要です。
名目GDPを気にしなくなること。
実質GDPばかり喧伝するようになること。
このような症状が出たら、日本病が発症している可能性があります。
 さて、名目GDPを大きくしたいという気持ちが出たら、
このような難病は、快方に向かう可能性があります。


















































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